子どもを褒めるのは大事だと知っていても、なかなか褒めれなかったり、褒め方がわからない場合もありますね。褒めの効果や褒め方のポイントについて解説していきます。
褒めの効果
誰でも褒められた時は、自分を認めてもらえたような嬉しい気持ちになりますね。褒められた経験の多い子どもは、自分に自信を持てるようになっていきます。成功体験が自己肯定感を高めることにつながり、その結果として、子どもの笑顔を引き出します。

自己肯定感とは?
自己肯定感とは、ありのままの自分を受け入れ、認める気持ち、自分を好きでいられる気持ちです。
日本は、諸先進国に比べ、自己肯定感が低いという調査結果が内閣府から発表されています。つまり、子育てしているパパやママも自己肯定感があまり高くない、または、子どもの時にたくさん褒められて育った大人はあまりいないことになります。ここに褒める難しさの原因が隠れているのかもしれません。
自己肯定感が高い子どもは、
•何事にも意欲的に取り組む
•何事にもチャレンジする
•上手くいかないことがあっても、どうすればよいかを考え、前に進もうとする
•自分と他人を比較することが少ない
•自分も他人も尊重できる
•コミュニケーションが取れ、良好な人間関係を築きやすい
反対に、自己肯定感が低いと、
•自分に自信が持てず、不安になる
•何事にもすぐにあきらめてしまう
•失敗を恐れる
•上手くいかないと落ち込む
•挑戦を嫌がる
•人前を極端に嫌う
•自分はダメなんだと自分を責める
•楽しさを感じにくい
•感情のコントロールが苦手
•コミニケーションが苦手
自己肯定感の高低で、行動そのものまで変わってきます。自己肯定感を高めることは人格形成において非常に重要なことがわかります。

具体的な褒め方のポイントは?
子どもの行動をよく知ろう
褒めるためには、
子どもが何をしようとしているのか、
何ができて何ができないのか、
どんなことができるようになったのか、
子どもの頑張りは何かなど、
子どもの事を知ることが大切です。
友達や兄弟間で比べるのではなく、その子の過去と今を比べて、できるようになったことを褒めましょう。
例えうまくできなかったとしても、意欲的に頑張ってることに目を向けて褒めましょう。
褒められるとうれしくて、できなかったことも何度も挑戦して、上手にできるようになってきます。
褒めるチャンスを逃さない!
例えば、食事中、「背筋をのばしてね」と声をかけて、子どもが背筋をのばすことができたら、「いい姿勢だね」などと、すぐに褒めます。
子どもは褒められたことで、その姿勢を保とうとするはずです。一度声をかけた後も、子どもの行動に引き続き注目し、「頑張ってるね」などとさらに褒めてください。
その子にとってはいい姿勢を保つことを意識して、努力しています。その努力を認めてあげるためにも、褒め言葉をかけましょう。
このように、子どもに伝えた事を子どもが行動に移した時こそ、褒めるチャンスです。
ありがとうは最高の褒め言葉!
子どもが何かを手伝ってくれた時、我慢してくれた時、待ってくれた時は、必ず「ありがとう」を言いましょう。ありがとうも立派な褒め言葉です。良い行動の定着につながります。
ねらいをもった褒め方
•できたことをほめる↓
できた行動を定着させるのがねらい
•頑張っている過程を褒める↓
実際はできていなくても、その気にさせてモチベーションをあげるのがねらい
•存在を認める↓
子どもの自己肯定感を高めるのがねらい
最後に
大人も子どもも褒められるのは嬉しいですね。褒められれば、やる気アップになり、さらにできないことができるようになって、また褒められて…と、成長につながっていきます。気持ちに余裕がないと、褒めることが難しいかもしれませんが、褒めて育てた方が、子育てが楽になってきます。いけないことは、しっかり注意する、良いことはたくさん褒める…と、メリハリのある言葉がけをしていきましょう。

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